初老と言うには、自分では若いと思っている小説家です。いろんなジャンルの作品を書いてきて、一時期はそれで生活を立ててきましたが、売るためではなくて本当に自分が書きたい作品、メッセージとして伝えたい小説にこだわり始めたとたんに商業出版路線から外されてしまいました。そうなれば自費出版しか方法がありませんから、何冊か自費出版しましたが、これがまったくと言っていいほど売れずに、自宅は返本された段ボールの山。
自分で開拓した出版社で作品を作ったから、それを商売にしている出版業者みたいに200万円もふんだくられなかったけれど、それでも痛手には違いありません。そこで考えてみたのが、少部数でよいのなら、自分で製本してしまおうと言うことでした。パソコンから版下原稿をプリントアウト、折って重ねた時に連続するようにA4に4ページを配置して自分のミニコピアで12枚づつ印刷、二つ折りにしてソート、背をのり付けしてカバーをつけて出来上がり。
ところが背中ののり付けが強度不足で、ノドを開くとバラバラになってしまうという惨状にに、和洋折衷の糸とじでカバー掛けを編み出しました。とりあえずホームページを作ってみて、今後さらに詳しい話を載せます。
金子みすゞ 金子みすゞさんのことを書きました。わかれ童謡(うた)追憶のみすゞ
金子みすゞさんが生前発表した100作品を網羅、母と娘のまなざしをも通して生涯を綴る。 金子みすゞの魅力を、力不足を知りつつも書いてみたいと思いました。 仙崎、下関、青海島など取材、著作権があるから勝手にはさせないぞと主張する某出版社の妨害にも負けずに、 A5版220ページの本ができました。 自費製本ですので、応援する意味を込めてご注文願えるとありがたいです。
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