やりっ放しでいたら、少なからず訪問者がいてくれて、ああ、反響はあるんだと思いました。本も作りっぱなしで、近所にビラを撒くのがせいぜい、アナログ人間がアナログに固執するのだから、悲惨なものです。
「わかれ童謡・追憶のみすゞ」はA5版228ページ、定価1000円の手造り本で、生意気に発行ナンバーが手書きで入っています。
目次
1章 小さな書店から‥‥1
2章 ふるさと仙崎‥‥48
3章 誤解‥‥71
4章 みすゞワールド‥‥84
5章 光明‥‥105
6章 憂鬱な日々‥‥145
7章 ささやかな願い‥‥162
8章 ふさえの言葉‥‥177
9章 わかれ童謡‥‥186
10章 追憶のみすゞ‥‥205
冒頭 大正12年の夏、二十歳の金子テルは小柄な体に着物姿、その上から事務服を着て、小さな本屋で落ち着かなかった。
いつもならば歩いて10分ほどの上山文英堂を出ると、西之端通りに面した商品館にある支店を開け、すぐに好きな本を読み始めるのだが、その日はとても読書どころではなかった。
やがて本店からリヤカーで届けられた新刊書を開いてみると、そこには自分の投稿した作品が載っていた。
お魚‥‥省略、
打ち出の小槌‥‥省略
自分の作品が雑誌に載るだけでも感激なのに、この号では西条八十の好意的な選評まで掲載されていた。
「‥‥閨秀の童謡詩人が皆無の今日、この調子で努力して頂きたいとおもふ。」
テルのよろこびは大きかったが、そのよろこびは童話一誌のみでは終わらなかった。
とまあ、こんな風に始まるのですが、いかがでしょうか。
以前から武蔵野文藝舎という個人経営の出版社を持っていましたが、この度書籍コードを取得しましたので、全国の書店さんで取り寄せが可能になりました。書店さんは、武蔵野文藝舎に電話あるいはファクスでご注文下さいませ。
電話&ファクス 042-537-6724
ではまた、お目にかかりますが、かなり力を入れて追記するつもりです。
金子みすゞ 金子みすゞさんのことを書きました。わかれ童謡(うた)追憶のみすゞ
金子みすゞさんが生前発表した100作品を網羅、母と娘のまなざしをも通して生涯を綴る。 金子みすゞの魅力を、力不足を知りつつも書いてみたいと思いました。 仙崎、下関、青海島など取材、著作権があるから勝手にはさせないぞと主張する某出版社の妨害にも負けずに、 A5版220ページの本ができました。 自費製本ですので、応援する意味を込めてご注文願えるとありがたいです。
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