雑誌赤い鳥に入船出船が入選し、同じ号に仙崎地方の手まり唄も採用されているけれど、いままでの本には載っていなかった投稿作の全文を載せた。
姉さん姉さん/田をつくれ/一反作れば二千石/‥‥‥坊さん坊さん/お前の屋敷/立派な屋敷‥‥
と続く、けっこう楽しい手まり唄で、選者は北原白秋。
この時代に自家版の純童謡詩誌曼珠沙華が同人によって発行されていて、みすゞの作品としては「土と草」および「薔薇の町」が掲載されただろうとの仮説も立てている。
この章には「仔牛べえこ」や「土」「振り子」「げんげの葉の唄」「ピンポン」「去年のけふ」などを投稿雑誌から転載していますし、エピソードとしては正祐が出生の秘密を知り、堅助の結婚生活にもすきま風が吹き、大親友の死にショックを受け、そして義父から宮本との結婚を強く勧められるなどが入っている。
金子みすゞ 金子みすゞさんのことを書きました。わかれ童謡(うた)追憶のみすゞ
金子みすゞさんが生前発表した100作品を網羅、母と娘のまなざしをも通して生涯を綴る。 金子みすゞの魅力を、力不足を知りつつも書いてみたいと思いました。 仙崎、下関、青海島など取材、著作権があるから勝手にはさせないぞと主張する某出版社の妨害にも負けずに、 A5版220ページの本ができました。 自費製本ですので、応援する意味を込めてご注文願えるとありがたいです。
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