いよいよ病状が悪化して、娘をお風呂に入れてあげられなくなり、歩行も困難になってきたみすゞは、それでもこの時期には傑作ともいえる素晴らしい作品を発表しています。
『不思議』『雪』『七夕の頃」「日の光」などですが、小さな机にかじりつくようにして童謡を作り、弟に手紙を書くみすゞの様子を見て、宮本が嫉妬して手紙も詩作も禁じてしまいます。ある意味、童謡詩作りが生きることと同義となっていたみすゞは、大いに落胆しますが、そんな彼女を元気にさせるのが2歳になっておしゃまになった娘の存在でした。
金子みすゞ 金子みすゞさんのことを書きました。わかれ童謡(うた)追憶のみすゞ
金子みすゞさんが生前発表した100作品を網羅、母と娘のまなざしをも通して生涯を綴る。 金子みすゞの魅力を、力不足を知りつつも書いてみたいと思いました。 仙崎、下関、青海島など取材、著作権があるから勝手にはさせないぞと主張する某出版社の妨害にも負けずに、 A5版220ページの本ができました。 自費製本ですので、応援する意味を込めてご注文願えるとありがたいです。
0コメント